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がんばれ東宮職!
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初代宮内庁長官田島道治氏の遺品の中から出てきたいくつかの書類、そのひとつ「皇室典範案」
第1章 皇位継承、第2章 皇統、第5章 皇室会議などの条項の法案が並び、「理由」として
「日本国憲法施行に伴ひ、皇位継承、摂政その他皇室に関する基本的事項を規律するため、皇室典範を定める必要がある。これが、この法律案を提出する理由である」

引用:
「これは明治22年に制定された旧皇室典範を大幅に改正し、昭和22年1月16日に公布される新しい皇室典範への改正案で、皇族の範囲を縮小すること、皇族会議を廃して総理大臣などを加えた皇室会議にするなどの修正がなされている。

そうなんだ、今までは帝国憲法下では「皇族会議」で決めていたが、新しく日本国憲法が公布されるのに伴って皇室典範も改正され、皇族のことを皇族でもなんでもないドブ板選挙で成り上がってきた「そーりだいじん」などが加わって決めるんだぁ。
今みたいにころっころ首相変わる時代だと、ちょっとした偶然のようなご縁で「皇統を決める」ことになっちゃうんだね。

当時は「民間からお妃とはけしからん」よりもっと違和感があったかも。

昭和21年暮れ、貴族院に上梓された。

この田島道治と言う人は爵位を持たない初めての宮内庁長官だが、内村鑑三の弟子で、いわゆるクリスチャン人脈と言われているが、自身クリスチャンではない。
皇族のことは何も知らない、名古屋出身の銀行家だった。
芦田首相がこの田島を宮中に送り込んだのは、もしかしたら皇室財産の解体が一番の大仕事だったからだろう。
「皇室経済法」と「皇室財産法」の2つが一本化され昭和21年9月27日、道治の「皇室経済法案」は臨時法制調査会に提出され翌月21日可決承認された。

終戦時点で宮内省職員は6211人、昭和24年宮内庁となって928人にまで減らされた。
華族制度は廃止、皇族も少なくして、皇室財産もなくなったから、必然的に人はいらなくなったとはいえ、ものすごいリストラである。
道治を宮内庁へと懇請したのは芦田均だが、GHQの命令だけでなく芦田自身も「民主国家」に生まれ変わるために、宮中改革は必要だと思っていた。
しかし、吉田茂や牧野伸顕(”旧勢力”なのね)が反対、昭和天皇も「政府が変わるたびに宮内府長官の首もかわるのはよろしくない」と仰せられた。
天皇のお世話をする人間が組閣人事でいいように首のすげかえをされてはたまらないものね。
しかし、ここでも「日本のため」と言われて天皇は御嘉納になった。

ところが(左ページ最後)反対派の吉田茂がマッカーサーへ直接現長官の留任を求める手紙をおくり、4月13日、松平長官自ら芦田総理を訪ねて、更迭延期を天皇が希望されていることを伝え、さらに牧野伸顕(娘の雪子が吉田茂の妻)が天皇に拝謁し、現状維持を奏上している。

5月29日(芦田日記)
「10時15分から1時間20分に亘って侍従長更迭・宮内省改革案について主として陛下から色々苦情を申された。私は政治をやめようかと一瞬時考へたことがあった位だった、結果に於いては陛下がご譲歩になった。(中略)
昼食に官邸へ帰ると加藤宮内府次長が追いかけて陛下のお使いに来た。そして政府は今回の更迭を前例としないことにして更迭してもよろしいと申された。」

ここでも昭和天皇は折れたのである。


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♠ NHK大河番組で「太平記」足利尊氏をやっていた
「そう言えば」って思い出したのですが、NHK大河番組で「太平記」をやっていた年がありましたよね。
私は数年おきにNHK大河にはまるのですが(見ない年は全然見ない)、「太平記」はすごく新鮮で、歴史の本も買って読んでました。
真田広之が足利尊氏で、片岡孝夫が後醍醐天皇を演じていた。

足利尊氏は、鎌倉幕府の腐敗に怒って、後醍醐天皇の側につき、幕府を倒すんだけれど、しかし、武士階級が浮かばれない貴族社会の復活となってしまう。それで悩んだけれど、また武家が自立できる社会を作るために朝敵となる。

真面目で人の良い尊氏と、ちょっと怒りっぽい後醍醐天皇。あそこまで人間性のある天皇がNHKドラマで描かれたのは初めてだったんじゃないのかな。
あの時代は、それ以前も以後も大河番組にはならない。

放映の時代を見たら平成3年でした。一瞬の「凪」のような、良い時代だった気がします。

今、大河番組で、足利だの南北朝だの描く勇気はないと思う。「男系男子」集団や、保守議員だのが何か言うかも知れないし、外戚の人たちも暗躍するかも知れず、怖くてできないよね。

「日本人として一生懸命生きる事」と「天皇の考えに従うこと」が一致しないことはある。でも、それを超えて「愛国心」はある。
これって、とても普通の考え方なのに、なぜタブー視されるのかなあ?

「平成3年」、この時は、日本人と皇室が、ほどよい関係になる雰囲気があった。そのまま、昭和よりも存在感は薄まるが、それなりに親しみのある皇室でいたほうが良かったと思います。

日本人のアイデンティティや誇りを、どうして皇室に集約させなければならないのだろう。賄賂を受け取らない真面目さ、品質を追求するひたむきさ、ソリッドな美意識などなど、日本人や、日本の文化の良いところはいっぱいあると思います。

>国という概念がないらしい。
>そういう人達にとってみれば、日本の伝統や文化、歴史すべてひっくるめて
>日本を体現する天皇という存在は必要ではないのかもしれないと。

「天皇制にも良いところが多いが、日本の伝統や文化、歴史すべてひっくるめての日本を、天皇に体現されたら困る。」
それが成熟した社会であり愛国心だと思う。

この前見た映画が、英国12世紀の話でした。無謀な増税に反対して地方の騎士達が団結し、頼りないイギリス国王であるジョン王に反旗を翻しそうになる、しかし、フランスが攻めて来ると知り、「マグナ・カルタ」を認めるという約束をしたジョン王のもとに騎士達が集結し、フランス軍と戦う。

娯楽作ですが、監督は、ナイトの称号も授与されているリドリー・スコット。なかなか英国への愛国心が感じられる作品だと思いました。
「オレ達は自分たちで『マグナ・カルタ』を作り、憲法と王制を両立させたんだぜ。凄いだろう!」って感じで。

(「マグナ・カルタ」=王の実体的権力を契約、法で縛り、権力の行使には適正な手続を要するといった点は現代に続く「法の支配」、保守主義、自由主義の原型となった。歴史のおさらいで一応補足)

日本人は「自分たちは13世紀に『御成敗式目』作ってたんだよ」って言ったっていいじゃない。

近代化の過程で、日本人は2回、皇室を旗印に集結し、難局をのりきった。
一回目は明治維新の「大政奉還」で、内戦にならず西洋文明を受け入れることができた。
二回目は第二次世界大戦直後、昭和天皇の「行幸」や「民間妃とのご成婚」で、なんとなく「啓蒙的」なイメージシンボルとして、日本人の気持ちをまとめ経済復興につなげた。

「ご成婚は国策、経済策」という管理人様のご意見に、なるほどと思います。

この平成不況や少子化時代を乗り切るのために、皇室を旗印にするのはもう無理がある。皇室が日本の「啓蒙シンボル」になるのに、3回目を期待するとしたら、普通に考えて「敬宮愛子さま」なんだけれど、価値観の多様化か、皇室内部で「国策はいつもワタクシ側に」と思いこんでしまったのか、側近の「職人芸の無さ」なのか、迷走に迷走を重ねている。

もう魑魅魍魎感のある皇室には頼らず、もっと成熟した愛国心を持つべきかなと思います。その上で、愛子様が女帝になってくだされば、なお嬉しいです。

またNHKで、南北朝や足利尊氏が見たいです。
ルビー 2011/01/16(Sun)02:55:36 編集
♥ Re:NHK大河番組で「太平記」足利尊氏をやっていた

>それが成熟した社会であり愛国心だと思う。

「成熟した社会」って、とても重要だと思います。
ヒステリーのように「跡継ぎがいなくなりそう」→「それ親王をこさえろ」
短絡的に「一人こさえたけど心細かろう」→「一代限りの女宮家つくろう(ただし今上の子供の血筋だけで、お情けで愛子ちゃんも混ぜてあげてもいい)
こういうのを元侍従や極悪皇室担当記者の口からテレビで発言させるのは、「ガキ」のすること。

>(「マグナ・カルタ」=王の実体的権力を契約、法で縛り、権力の行使には適正な手続を要するといった点は現代に続く「法の支配」、保守主義、自由主義の原型となった。歴史のおさらいで一応補足)
>

はい、王の権力を、権力を持たない者が法でもって制限する、というのはすごいですね。
「君臨すれども統治せず」っていうのでしょうか。
民主主義の始まりですね。

>近代化の過程で、日本人は2回、皇室を旗印に集結し、難局をのりきった。
>一回目は明治維新の「大政奉還」で、内戦にならず西洋文明を受け入れることができた。
>二回目は第二次世界大戦直後、昭和天皇の「行幸」や「民間妃とのご成婚」で、なんとなく「啓蒙的」なイメージシンボルとして、日本人の気持ちをまとめ経済復興につなげた。
>
>「ご成婚は国策、経済策」という管理人様のご意見に、なるほどと思います。

有難うございます。

美智子妃がやつれ出した頃、政府はもう皇室どころではなくなっているのですね。
それが、昭和天皇のヨーロッパ・アメリカ訪問でちょっと持ち直すw
いろいろ他にも興味深い箇所を見つけましたので、またご披露します。
1/3管理人  【2011/01/16 12:23】
♠ re:太平記
そう言えば、大河ドラマで太平記をやるにあたって、「足利尊氏はかつての皇国史観では最大の朝敵で」みたいにやってたなあ。尊氏を主人公にするのって、大変異例、画期的なんだって。

尊氏を朝敵にするのって、南朝、特に後醍醐天皇を親政を執られた素晴らしき天皇、って神聖視し、南朝こそ正統とする考えによるわけだけれども、現皇統は足利尊氏に担いでもらった北朝の子孫。
そもそも「両統迭立」、兄弟相続を子孫まで敷衍しようという皇統のゴタゴタが背景にあって(鎌倉幕府に泣きついて後深草・亀山双方の子孫がかわりばんこに天皇になるのを認めてもらう)、順番から言うと後醍醐の次はあっち側から天皇を出さなきゃならなかった、でも自分の次は自分の息子を天皇にしたい、という後醍醐の欲が、うまいこと鎌倉幕府を倒す尊氏に乗っかったのが建武親政なわけで
そんな程度の認識しかない天皇と貴族の「建武親政」があっさり覆されるのも道理

ともかく、「朝敵」足利尊氏がいなかったら(尊氏がずっと忠義の臣だったら)、後醍醐天皇の子孫が天皇となり、現皇統は一民間人として暮らしていたわけなので
男系男子で神武天皇のy遺伝子とやらが代々受け継がれるなら、民間に紛れて神武天皇のy遺伝子を持っている人が一杯いる、現皇統もその一人となっていた、というオチ

まあ、南朝北朝と現皇室の関わりとか、なんで建武親政があっさり覆されるのかとか、まじめに歴史を追っかけちゃうと
>「天皇制にも良いところが多いが、日本の伝統や文化、歴史すべてひっくるめての日本を、天皇に体現されたら困る。」
ってのに自然に行き着きますね。

余談ですが、私は片岡鶴太郎の北条高時と鎌倉幕府が滅ぼされるところ、沢口靖子の美貌と賢夫人ぶりが印象深かったなあ。でも、この沢口靖子との間の大事な長男が思いの外凡庸な子で。子孫に受け継がせるといっても、結局わりとそんなもんなんですねえ。

ペリドット 2011/01/16(Sun)09:25:31 編集
♠ re:太平記 足利尊氏
>でも自分の次は自分の息子を天皇にしたい、という後醍醐の欲が、
>うまいこと鎌倉幕府を倒す尊氏に乗っかったのが建武親政なわけで
>そんな程度の認識しかない天皇と貴族の「建武親政」があっさり覆されるのも道理

そうなんですよね、ペリドット様。

「建武の親政」が続かなかったのは、武家社会のモラリティの方が高かったからなんじゃないかなって私は思う。

明治維新の推進力も下級武士だし、日本の美徳は武家社会から発しているものが多いような気がする。

あくまでも、朝廷はそれに応えたわけでしすし、明治維新においては。
それで旗印になったのに、どうも昭和初期に雰囲気が変わって、「天皇機関説」が排除され大日本国憲法の解釈が変わり、日本はおかしくなった。

武家社会への評価も必要だし、大日本国憲法の解釈などもタブーからほどかないと、日本のプライドが曖昧になってしまう気がする。

昭和天皇がなかなか立派だったのは、個人として立派だったところが大きいと思う。

愛国心と言い出すと、なんだか「尊皇」へ暴走しなきゃいけなくなるような雰囲気があり、左派となると、戦前を全て否定する。
これでは、真面目に日本を考えられなくなるよね。

片岡鶴太郎の北条高時わりと良かったですよね。尊氏との一夜の夢が一生を変えてしまう藤夜叉の宮沢りえも印象的でした。
ルビー 2011/01/16(Sun)12:08:59 編集
♠ ワタクシに求められていたのは「公的なシンボル性」
美智子妃は「日本経済界」をバックに皇室入りした。

個人的な気持ちは少しさざ波がたったかもしれないが、それを受け入れた良子皇后には「民間妃」を迎えるという事が「日本のため」になると、理解したんだと思う。

昭和天皇ご夫妻は、今、皇室がどうやって「イメージシンボル」に変わっていけば、国民のためになるか理解し、それに従った。
また、周囲の側近もそれをスムースに執り行えるような能力があった。
「あ、うん」の呼吸みたいな。

今は、それが全く違う。一般人の感覚とズレたところで、ファッシズムみたいに皇統が進んで行くし、天皇ご夫妻からも「公の感覚を『あ、うん』で読み取る」という静かな賢明さが感じられない。

「ワタクシ」の美談が流布したのは、日本が求めていた機能であって、「ワタクシ」個人のキャラクターとはまた別問題だったのよ。苦労もあったと思うけどね。それを冷静に読み取る「国父・国母としてのゆったりとした器」がないように感じます。
ルビー 2011/01/16(Sun)15:19:21 編集
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考え方はそれぞれですが、皇太子様御一家を陰ながら応援したい気持ちは一致しています。
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